ホーム > 講座案内 > 仏教入門
講座一覧
外国語講座
サンスクリット初級
サンスクリット中級
タミル古典講読
中国語
韓国語中級
青少年のための仏教塾
日本仏教入門
漢文仏典講読会
仏教漢文にふれる
仏教聖典を読む会
念仏会
アビダルマ入門
連続講座
坐禅会
仏像彫刻会
写経会
佛画会
仏典とインドの古典を
読む会

サークル一覧

公開講座

仏青展

開講講座案内

仏教漢文にふれる―『大乗起信論』を読む―

講 師

橘川 智昭 先生(東洋大学・東海大学非常勤講師)

開講日

第2、第4月曜日 18:00–19:30  講座開始日4月8日(月)

テキスト

 プリント配布(コピー代は別途ご負担いただきます)

講義内容

 本年度は、馬鳴造・真諦訳『大乗起信論』を講読します。本書は、その名の通り、大乗とは何か、大乗の法を信ずるとはどのようなことであるのかを説き明かそうとするものです。そして摩訶衍(大乗)の法とは衆生心であると説かれ、さらに一切の迷悟、染浄の世界について衆生心の内容として考察が進められていきます。『大乗起信論』は大乗仏教の綱要書であるとともに、私たちの心の探究の書といえます。
 『大乗起信論』は六世紀中葉の中国にあらわれました。表向きはインドの馬鳴(アシュヴァゴーシャ)が作り、真諦三蔵(499–569、パラマールタ)が漢文に翻訳したことになっていますが、梵文原典は存在せず、インド仏教で本書が用いられていたことを見届けうるような資料もありません。夙に本書は中国で作られたものであろうという説が生まれ、今日の学界でも中国成立説はかなり有力になりました。しかし成立事情が疑わしいからといって、本書の価値が損なわれるものではありません。中国・朝鮮半島・日本という東アジアにおいて、この書は最も多く読まれ、諸宗の拠り所とされてきた仏教書であり、群を抜く輝きを放っています。また仏教という枠を超え、東西の様々な思想に通じる要素をもつ点にも気づかれることと思います。
 講読ではプリントを用い、解説をまじえてゆっくり読み進めたいと思います。手頃な価格の参考書として、宇井伯寿・高崎直道訳注『大乗起信論』(岩波文庫、本体価格900円)をあげておきます。