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仏教世界を歩く

講師

田村  昌己 先生 (日本学術振興会特別研究員(PD))
陳  継東 先生  (青山学院大学教授)

開講日

第2、第4土曜日 10:30-12:00

(10/9、10/23、11/13、11/27、12/11 田村先生)
(1/8、1/22、2/12、2/26、3/12 陳先生

講座開始日

2021年10月9日(土) 申込締切日:10月2日(土)

講義形式

Zoomによるオンライン講座

テキスト

田村先生:『龍樹『根本中頌』を読む』(桂紹隆・五島清隆著、春秋社)
陳先生:適宜配布

講義内容

本講座は仏教の多様性に対して幅広い視野を持つことをねらいとし、異なる地域・時代の仏教について2人の先生にお話しいただきます。テキスト原典の翻訳・書き下し文を読みながら、そこに説かれる用語や思想について分かりやすく解説していただき、仏教に関する視野を広げ、知識を深めてまいります。

第1~5回(10月~12月)は田村昌己先生にインド仏教、第6~8回(1~3月)は陳継東先生に中国仏教に関する講義をしていただきます。

[インド仏教](田村 昌己先生)

大乗仏教では浄土思想や法華思想、華厳思想をはじめとして様々な思想が説かれますが、それらはすべて空の思想に立脚しています。本講義では、ナーガールジュナ(龍樹、200年頃)作『根本中頌』の講読を通じて、大乗仏教の根本思想である空の思想について考えていきます。講読に際しては、近年の特筆すべき研究成果である『龍樹『根本中頌』を読む』(桂紹隆・五島清隆著、春秋社)をテキストとして用い、同書の翻訳と解説を検討しながら、空、縁起、無自性、中道、二諦といった概念について学び、内容理解を深めていきます。

テキスト(『龍樹『根本中頌』を読む』(桂紹隆・五島清隆著、春秋社))は各自ご準備ください。現在第三刷が発売中ですが、第一刷・第二刷から修正・改訂が行われていますので、それらをすでにお持ちの場合は出版社HPで修正・改訂箇所をご確認ください(https://www.shunjusha.co.jp/news/n32494.html)。その他、必要に応じて講師作成資料を配布いたします。

[中国仏教](陳 継東先生)

清朝末期の在家仏教者(居士)で南京金陵刻経処の創立者である楊文会(1837–1911)が著した『十宗略説』を講読します。

中国仏教にいくつの宗派が存在したかという問題はそれまで決して明確にされてきませんでしたが、楊文会が初めてこの十宗説を主張しました。実はこれは日本鎌倉期の凝然の『八宗綱要』に触発された発想で、清末仏教の新たな変化を示すものです。しかしながら、後に著名な仏教史家である湯用彤(1893-1964)が「中国仏教無十宗」という論考を発表し、楊文会の十宗説を批判しました。これは中国仏教の在り方に関わる大問題にほかなりません。

また、近代仏教学を代表する南條文雄(1849–1927)は楊文会と深い交流関係を結び、凝然などの日本仏教者の著述を含む約三百種の中国で失われていた仏教典籍を惜しみなく楊文会へ送り、清末中国仏教に多大な影響を与えました。本講義では、その交流の実態についても取り上げます。

講義内容:

テーマ:清末における中国仏教十宗説の成立と展開

第1回:「清末まで中国仏教の宗派認識」

『仏祖統紀』をはじめ、宋代以降の中国仏教史書に見られる宗派認識を概観します。

第2回「赫舎里如山の八宗二行説」

清末の満州出身の官僚赫舍里如山(生没年不詳)が、同治年間(1862–1874)に中国仏教諸宗派を「八宗二行」に分けてその概略を述べた文章を講読します。『令知会雑誌』(1886)に赫舍里の文章全文が掲載されており、日本の仏教者たちも関心を払っていたことが知られます。

第3回:「楊文会の『十宗略説』と凝然の『八宗綱要』」

浄土真宗大谷派僧の小栗栖香頂(1831-1905)が1874年に北京滞在中著した『北京護法論』を取り上げ、その中の宗派認識を紹介します。楊文会と南條文雄との交流を踏まえて、凝然の『八宗綱要』が中国に輸入された経緯を明らかにし、楊の『十宗略説』の序文を講読し、両書の関係性を概観します。

第4回:「十宗構成から見られる新教判論」

『十宗略説』では「律宗」が十宗の最初に置かれています。その意図及び、明治仏教の戒律不要とを関連させてお話します。また、「浄土宗」が十宗の最後に配置されていることによって、日本の浄土思想と異なる楊文会の思考が示されています。

第5回:「十宗説は中国仏教の日本化なのか」

近代中国における楊文会の十宗説の影響及び湯用彤の批判を取り上げてお話しします。

備考

本講座は、全10回の開講を予定しております。今期はオンラインモニター講座として開講するため、参加費無料でご受講いただけます。(万一休講が生じた場合、補講は開講いたしませんのでご了承下さい。)最終回後にアンケートを配布しますので、ご回答をお願いいたします。

10月4日(月)までにZoom入室のためのID、パスワードなどをメールにてお送り致します。万一4日(月)までにメールが未着の方は、6日(水)までに事務局までお問い合わせ下さい。(講座当日のご連絡には対応できない場合がございますので、予めご了承ください。)