ホーム > 講座案内 > 仏教世界を歩く
講座一覧
外国語講座
サンスクリット初級
サンスクリット中級
サンスクリット上級
通常講座
漢文仏典購読
仏教世界を歩く
チベット仏教入門
東アジアの仏教思想
『スッタニパータ』
 を読む
坐禅会
念仏会
仏像彫刻会
写経会
佛画会
仏典とインドの古典を読む
短期特別講座

サークル一覧

公開講座

仏青展

開講講座案内

仏教世界を歩く

講師

小谷  昂久 先生 (日本学術振興会特別研究員)
余   新星 先生 (東京大学特任研究員)
佐久間 祐惟 先生 (日本学術振興会特別研究員)

開講日

第2、第4土曜日 10:30-12:00

5/14、28、6/11、25、7/9    (小谷先生)
9/10、24、10/8、22、11/12   (余先生)
11/26、12/10、1/14、28、2/25 (佐久間先生)

講座開始日

2022年5月14日(土) 

講義形式

対面(定員15名)およびZoomによるオンライン形式の併用

参加費

2,000円 (全15回分、資料代込)

テキスト

対面:当日配布、オンライン:データにて配布

講義内容

本講座は仏教の多様性に対して幅広い視野を持つことをねらいとし、異なる地域・時代の仏教について3人の先生にお話しいただきます。テキスト原典の翻訳・書き下し文を読みながら、そこに説かれる用語や思想について分かりやすく解説していただきます。

本年度は若手研究者3人を講師にお迎えし、第1~5回(5月~7月)は小谷先生にインド仏教、第6~10回(9~11月)は余先生に中国仏教、第11~15回(11月~2月)は佐久間先生に日本仏教に関する講義をしていただきます。

[インド仏教](小谷先生)

仏教では多様な現象世界を幾つかの存在要素に分類して分析します。この分類方法には幾つかの種類がありますが、その中でも最も広く用いられているものが五蘊です。本講義では、ヴァスバンドゥ(世親、5世紀頃)作『大乗五蘊論』の講読を通じて、仏教の基本教理である五蘊について考えていきます。

講読に際しては、『『大乗五蘊論』を読む』(師茂樹著、春秋社)をテキストとして用い、同書の翻訳と解説を検討しながら、仏教における存在の分析について学び、内容理解を深めていきます。

テキスト(『『大乗五蘊論』を読む』(師茂樹著、春秋社))は各自ご準備ください。その他、必要に応じて講師作成資料を配布いたします。

  • 第1回:「『大乗五蘊論』概説」
    本講座で使用するテキスト『大乗五蘊論』の成立や著者について概観します。
  • 第2回:「色」
    『大乗五蘊論』において物質的なものとは如何なるものとして説明されているかを考察します。
  • 第3回:「識」
  • 瑜伽行派の代表的な思想としてアーラヤ識と呼ばれる潜在意識があります。世親がどのようにこのアーラヤ識の存在を証明したのかを考察します。
  • 第4回:「受・想・行」
    精神作用やその他の色や心の特定の状態を規定する概念について考察します。
  • 第5回:「十二処・十八界」
    五蘊とは異なる存在要素の分類概念として十二処・十八界があります。これらと五蘊との関係について考察します。

[中国仏教](余先生)

『天台小止観』は天台大師智顗(538–597)が坐禅の用心と坐禅の作法について平明な言葉で懇切に説き示したものである。智顗には『摩訶止観』という実践の体系を集大成した有名な著作があるが、『天台小止観』はそれの前段階の思想を反映している。本講義は『天台小止観』の漢文テキストを精読することで、その中に説かれた坐禅法の要領について学んでいくことを趣旨とする。

教材としては『現代語訳・天台小止観』(関口真大訳、大東出版社、1978年)を使用するので、これを各自ご用意頂ければ有り難い。講義の進め方としては、基本的に講師が配布資料(漢文の原文に対する書き下し文、現代語訳、注釈)をご用意して皆さんと一緒に当テキストを解読していく予定である。

講読の計画については、『現代語訳・天台小止観』(関口真大訳、大東出版社)をテキストとして用い、「具縁第一」・「調和第四」・「正修行第六」・「覚知魔事第八」・「治病患第九」といった部分の内容に重点を置いて読んでいきます。

  • 第1回:『天台小止観』の版本と止観成立史についての概説
  • 第2回:「具縁第一」・「調和第四」の講読
  • 第3回:「正修行第六」の講読
  • 第4回:「覚知魔事第八」の講読
  • 第5回:「治病患第九」の講読、『天台小止観』の後世への影響についての講述

また参考書については、やや入手が困難になっているようであるが、図書閲覧の条件が整っている方は以下のリストから適宜入手してご参照頂ければ理解の促進に繋がるであろう。

  • 関口真大『天台小止観の研究』増補第七版、山喜房仏書林、1974年
  • 関口真大訳注『天台小止観――坐禅の作法――』岩波文庫、岩波書店、1974年
  • 関口真大訳「略明開矇初学坐禅止観要門」『国訳一切経和漢撰述部』諸宗部十七、大東出版社、1988年
  • 松居桃楼『禅の源流をたずねて――天台小止観講話――』柏樹社、1993年
  • 鎌田茂雄『体と心の調節法――天台小止観物語――』大法輪閣、1994年
  • 新田雅章『天台小止観――仏教の瞑想法――』春秋社、1999年

[日本仏教](佐久間先生)

道元(1200–1253)が入宋し師の如浄(1163–1228)に就いて学んでいた際の記録、『宝慶記』を講読します。『宝慶記』には、道元の問いとそれに対する如浄の教えが記されていますが、質問の内容は教理に関する問題から、実際の修行方法、あるいは衣服等の身なりに関することまで、多岐にわたります。本講義では文中に登場する用語の意味や典拠を丁寧に確認しながら読み進めていきます。

テキストおよび必要な資料は適宜こちらから配布いたします。入手しやすい参考書として『道元「宝慶記」全訳注』(大谷哲夫、講談社学術文庫、2017)があり、付録として現存最古の写本「全久院本」の写真も収録されていますので、必要な方のみ用意していただくとよいかと思います。

  • 第1回:文献について簡単に紹介し、「1 随時参問許可に関する書状」を読みます(以下、番号は『宝慶記』中の問答の番号です)。
  • 第2回:「2 教外別伝」「3 二生の感果」「4 自知即正覚」を読みます。
  • 第3回:「5 功夫弁道時の用心」「6 首楞厳経と円覚経」「7 三障」を読みます。
  • 第4回:「8 撥無因果」「9 長髪長爪」「10 古貌讃嘆」「11 裙袴の腰縧」を読みます。
  • 第5回:「12 緩歩の法」「13 善悪無記の三性」「14 仏祖の大道を禅宗と称すること」「15 参禅は身心脱落なり」を読みます。
    (※あくまで予定であり、受講される方の状況等により読む速度は変わる場合もあります。)

備考

本講座は、通年全15回の開講を予定するリレー講座です。時期と内容については上記「講義内容」をご参照ください。

初回(インド仏教編)からの受講を希望される方は、受講のお申込みをされた後、5月2日(月)までに参加費として全15回分2,000円をご納入ください。※同封の振込用紙にて年会費とともにご入金いただいても差し支えございません。その場合はお振り込みの際、通信欄やお振込人名欄等に本講座の参加費である事が分かるようお書き添えください。(例)「R4年会費+仏教世界を歩く」

第2回以降からでもご受講いただけます。対面受講を途中からご希望の方は配布資料準備の関係上、受講開始希望日の7日前までに事務局まで直接ご連絡の上、参加費をお振り込みください。(中途参加による参加費の割引等はございませんのでご了承ください。)

本講座は、各講師最終回の後にアンケートを配布しますので、ご回答をお願いいたします。